都市型住宅・狭小住宅_敷地の大きさについて
街の中の住宅に取り組むことが多いです。そのなかには、敷地が小さな住宅(狭小住宅)も数多くあります。そんな住宅をまとめてピックアップして、敷地の小さなものから並べてみました。
●入船の家
小さな敷地の中で、いっぱいいっぱいに建っています。良い写真があまり残っていないのが残念。
●浅草橋の長屋
4階建ての長屋形式の二世帯住宅です。
●白山の家
6m×8mの角地の敷地は全ての境界線から斜線制限を受けます。建て主様のご意向により南の交差点側に大きな開口部をもうけました。反対側北側2階屋根にはトップライトを作りました。
●東・佐藤邸
1階が大きな土間。2〜3階がスキップフロアとなっています。屋上にある帯状のトップライトから光が注ぎ込みます。
●戸越公園の家
五角形の変形地。道路の反対側にある公園の緑を取り込むような横長の窓を作っています。3階の中庭で明るい室内環境を作り出しています。
●品川の家
幅3.2m奥行き15.2mの細長いうなぎの寝床のような敷地。駐車場は大きな開口とするためにコンクリートで作っています。中庭と吹き抜けと螺旋階段のセットで光を取り込みます。
●高円寺の長屋
上下に二つの住戸が重なる賃貸重層長屋。二住戸ともスキップフロアで作られていますが、スキップする方向が違うのが特徴です。
●西新宿YKビル
細長い敷地に建つ、細長い建物(いわゆるペンシルビル)。隣地境界線に迫った建て方で、設計当時はずいぶん悩みました。
●荒川の家
細長い敷地ですが、間口が4.5mあればだいぶ楽です。中庭と吹き抜けの組み合わせで光を取り込むタイプの住宅です。
●板橋区前野町の家
計画地:東京都板橋区前野町
敷地面積:70.04 m2
建築面積:48.05 m2
延床面積:104.26 m2
規模構造:地上3階・鉄骨造
工事費:3000万~3500万
隣地境界線より50センチ離し、隅切りの形状をそのまま立ち上げた住宅です。
●竜泉の家
幅4m奥行き18mの細長いうなぎの寝床のような敷地。道路反対側の南に対して段々と低くなる作り方をして、トップライトやハイサイドライトから光を取り込んでいます。
●北千束の家1_角地の家
住宅地のため、敷地面積の割に小ぶりな住宅です。交差点側に壁で覆われた中庭をとり、周りの視線を遮りながら光を取り込みます。
●北千束の家2_奥の家
1階親世帯、2〜3階子世帯の玄関共用型二世帯住宅。
●代々木の家
限られた敷地の住宅では階段が部屋に取り込まれることが多いのですが、これぐらいの大きさになってくると階段と部屋を分けることもできるようになってきます。
著者情報
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私にとってのデザイン(設計)は問題解決です。どのような解き方をするかに設計の力点を置いているため、スタイル(モダン和風とか北欧風とか)にはこだわりません。
お住まいになる方の好みとか、建てられる場所の環境に相応しいものを作りたいと思っています。住宅は住まわれる方にとって、好きな洋服の延長のようなものであってほしいと考えています。 詳しいプロフィールはこちら