連なり合う小さな空間からできた木造3階建住宅
ビルトイン駐車場がある木造3階建ての住宅
敷地は東京都渋谷区の高台の住宅地にあります。南側が道路に面した、幅7m奥行き13m、28坪の敷地です。外壁は軽量モルタルの上にグレーの吹き付け(セラミックシリコン樹脂)仕上げ。1階はビルトインのガレージのための開口が大きく開いています。ブロックを積み重ねたようなボリュームにリズムが整えられた窓を配置して、外観を作り上げています。
計画地 | 東京都渋谷区代々木 |
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期間 | 2015.5~2016.1(設計) 2016.2~2016.8(施工) |
敷地面積 | 92.58㎡ |
建築面積 | 55.10㎡ |
延床面積 | 147.75㎡ |
規模・構造 | 木造3階建て |
設計・監理 | 角倉剛建築設計事務所 山田構造設計事務所 Lapin建築設備工房 |
施工 | 江中建設株式会社 |
外部仕上げ | 屋根/FRP防水 外壁/軽量モルタルの上セラミックシリコン |
内部仕上げ | 床/樅フローリング 壁/塗装(プラネットウォール) 天井/塗装(プラネットウォール)、樅 |
その他 | 写真撮影 吉田誠 |
敷地は東京都渋谷区の高台の住宅地にあります。南側が道路に面した、幅7m奥行き13m、28坪の敷地です。外壁は軽量モルタルの上にグレーの吹き付け(セラミックシリコン樹脂)仕上げ。1階はビルトインのガレージのための開口が大きく開いています。ブロックを積み重ねたようなボリュームにリズムが整えられた窓を配置して、外観を作り上げています。
ビルトインのガレージを通ってアプローチする玄関。上を見上げると吹き抜けとなっていて、2階バルコニーを見通せる空間となっています。グレーの外観に対して奥まった玄関や駐車場は、白色の明るい空間となっています。バルコニーは道路から直接見えない位置にありながら、開放的な空間となっています。
2階に上がるとLDKが広がります。ワンルーム空間で作られていますが、小さな空間を繋げるように作れていることやレベル差が設けられていることで、単調な空間になることを避けています。外部空間(テラス)を含め各々のスペースは、様々なサイズのブロックを組み上げるように作られており、シンプルでありながら奥行きがある豊かな空間を作ることが試みられています。広々としたスペースが求められていた今回の計画では大きな矩形のワンルーム空間を作ることを当初検討していましたが、求められる平面計画を木造で作ることの無理があることがわかり、小さなブロックの積み重ねで広さが感じ取れる空間を作ることが考えられています。
キッチン前のダイニングスペースは吹き抜けがある空間で、バルコニーに面した引き違い窓と高窓から光が注ぎ込みます。壁と天井は漆喰塗装(プラネットウォール)。床はモミフローリング。吸湿性や消臭効果が高い素材を選んでいます。白を基調とした明るい空間となっています。左に見える階段は当初は、オープンなリビング階段として考えられていました。しかし、大きなスペースを木造で作ることが難しいとわかり、階段室という一つのブロックとして計画をして、一連のブロックの流れの一つとしました。
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