様々な方向へ広がりを持つ住宅
外部空間を生かした開放的な家づくり
計画地のあるエリアは、下町の密集した住宅地ですが、その一角にある公園は、江戸時代前期の武家屋敷庭園の跡地であり、この地域の貴重な空地となっています。計画地は狭い敷地ですが、道路越しに公園の緑地に面してます。この開放的な環境を生かした家造りができると考え、クライアントはこの土地を取得しました。同時に売り出されていた計画地東の敷地は、品川区の防災公園として整備されることになり、敷地は二つの公園に面することになりました。また設計の過程で、敷地内に「駐車場」と「テラス」という二つの外部空間を設けることになりました。公園と合わせた四つの外部空間を生かした、開放的な家造りを設計の出発点としました。