狭い間口の木造3階建
駐車場と耐力壁の問題を解決
この住宅は、間口が狭い同じような大きさに3分割された敷地の一つに建っています。他の敷地の二つの住宅は、いずれも前面に駐車場を持ち、斜線制限で削り取られた三角屋根の、木造3階建て住宅です。狭い駐車場の中に、構造壁として成り立つ最低限の巾の60センチの耐力壁がいくつも配置されているので、入口が狭くなっています。また、最上部にロフトが詰め込むような、空間をくまなく使う工夫がかえって住宅を窮屈なものにしています。
間口が狭い敷地で、ビルトイン駐車場を持った木造3階建てを無理なくスマートに計画することを設計におけるテーマとしました。
コストを押さえつつ、駐車場と耐力壁の問題を解決するために、駐車場部分のみをコンクリート造として、計画しました。必要とされる木造耐力壁より、当該部分が剛性が高いという比較資料等の提出により、混構造でなく、木造3階建てとして、確認申請は通しています。