受付カウンター | 椎名啓二さんの家具

リバーパレス青梅の現場に、ようやく椎名啓二さんの家具が入り始めた。予定のスケジュール通りに進まないところを見ると、作業は難航しているようだ。本日納入された家具のひとつは、受付カウンターの家具。建物側からみたところ。

正面からみたところ。小さな楕円がくり抜かれているのは、ラワン合板。色違いを含めてデザインしている。楕円の穴は、はす向かいにこれから設置される予定の、下駄箱のデザインに合わせている。天板はバーチ積層合板

内側には、赤い布がピンナップパネルとして使われている。小さな穴で、コップや花瓶などを置く場所を造っている。図面にはなかったものが、いくつか増えている。椎名さんの場合は自分で製作までするので、造りながらのアレンジが加わる。聞けば、机の上に置かれている小物は、机と一緒に椎名さんが持ってきたという。こんなものをおいて欲しいというメッセージなのかもしれない。

内側の机引き手のディテール

天板はひたすら、積層合板を貼り合わせてつくったもの。一番分厚い部分で。24ミリの積層合板を6枚重ねている。

色違いの合板ん接合部分のディテール。仕口をあえて見せるディテール

著者情報

角倉 剛
角倉 剛
私にとってのデザイン(設計)は問題解決です。どのような解き方をするかに設計の力点を置いているため、スタイル(モダン和風とか北欧風とか)にはこだわりません。
お住まいになる方の好みとか、建てられる場所の環境に相応しいものを作りたいと思っています。住宅は住まわれる方にとって、好きな洋服の延長のようなものであってほしいと考えています。 詳しいプロフィールはこちら