家具打ち合わせ(テーブルの高さ)

リバーパレス青梅の家具の打ち合わせ。家具デザインの椎名啓治さんが、本日は家具を現場に持ってきて、職員の方や入居者の方に実際に使ってもらいヒアリングをする。
椎名さんの家具は全体に重心が低い。通常のテーブルは720ミリ程度の高さなのだが、椎名さんのテーブルは680ミリ。ご自宅では650ミリのものを使っているとのこと。椅子もそれに合わせて低い。重心が低い家具の方が落ち着くという考えのようだ。
お年寄りが使うことを考えれば、低い家具というのは良いのだが、車椅子の問題が生じる。低いテーブルの場合、車椅子の肘掛け部に乗せた手がテーブルにぶつかり、怪我の元になるというのが、職員の方々の経験から出る意見。そのあたりを考慮して、それぞれの高さ等を考えてもらうことになる。

食堂に使う椅子はこのタイプ。

肘掛けが短いのは、テーブルからの移動の際などの動きなどに関係しているようだ。説明する椎名さん。足の形状等、いろんなところに意味があり面白い

左の椅子は、介護をする人が座る椅子。職員の方からは、座り心地はあまり重要でないので、もっと小回りが効くように小さくして欲しいとの話がでる。背もたれは、運搬の際の利便性を考えた形

ソファと布地の候補。ソファの高さは3320ミリと低い。クッションは堅い物と柔らかい物を組み合わせることで、座り心地や、立ち上がりやすさをコントロールするとのこと。布地は、汚れやすいのでビニール。

著者情報

角倉 剛
角倉 剛
私にとってのデザイン(設計)は問題解決です。どのような解き方をするかに設計の力点を置いているため、スタイル(モダン和風とか北欧風とか)にはこだわりません。
お住まいになる方の好みとか、建てられる場所の環境に相応しいものを作りたいと思っています。住宅は住まわれる方にとって、好きな洋服の延長のようなものであってほしいと考えています。 詳しいプロフィールはこちら