強風時のプリーツ網戸の不具合と濃い色のフローリングの色あせ(籠原の家の1年検査)

籠原の家の1年検査。聞けば、竣工して以来、ほとんど住んでいないという。家電や生活用品は一通り揃い、住める状態なのだが、例えばキッチンや洗濯機などはまだ一度も使われていない。はす向かいにある今のお宅から、時々遊びにいくような感覚で、新居には来ているようだ。新しく増えた猫が小さく、新居を傷つけるのがイヤとのことだったが、何とも羨ましいというか。。。
現在のお住まいの様子。玄関ホールと、リビング。お手持ちの絨毯が飾られている。


2階の廊下。絵を飾り、ギャラリーのように使われている。

1年検査の指摘事項のほとんどは、壁などにできた小さなヒビなどの補修事項。見た目は一緒でも、下地の状況が違うところは、動き方が違ってくる。建築は正直だ、そんなところでヒビが入る。とはいっても気になったのは一カ所程度で後はそれほどでもない。1階RC造と2階木造の混構造の建物なのだが、その両者に跨った吹き抜けのところに比較的大きなヒビができていた。いずれも補修で目立たなくできる程度のものだった。
少し困ったのは、2階のプリーツ網戸。風が強い時に、網戸の網が外れてしまうとのこと。「セイキ」という会社の既製品を木製サッシに使っているのだが、既製品が強風時とはいえ、簡単に外れるようでは困る。まずは、メーカーに対処方法を問い合わせることにする。プリーツ網戸は、風が強い場所には向かないのかもしれない。矢印の先がプリーツ網戸を使った、木製引き戸。

これはどうしようもないとは思うのだが、日があたる場所のフローリングが、絨毯を引いた場所とそうでないところで、大きく色違いが起きていた。使ったフローリングはマルホンのクルミ材床暖房仕様。かなり濃い色のフローリングだったが、日があたると随分色あせるようだ。濃い色は着色したものではなく、床暖房仕様にするための熱処理の結果のものなのだが、それでも色が褪せるようだ。

著者情報

角倉 剛
角倉 剛
私にとってのデザイン(設計)は問題解決です。どのような解き方をするかに設計の力点を置いているため、スタイル(モダン和風とか北欧風とか)にはこだわりません。
お住まいになる方の好みとか、建てられる場所の環境に相応しいものを作りたいと思っています。住宅は住まわれる方にとって、好きな洋服の延長のようなものであってほしいと考えています。 詳しいプロフィールはこちら