横長の窓からの眺め、耐火塗料、大工工事の本棚


戸越公園の家の現場へ
ようやく、大判の窓も入った。

道路を挟むと戸越公園がある。当然ながら、この公園の眺めを楽しめるような家を作りたいというのが、クライアントのご要望


この窓は、長さ4M。ステンレスサッシのはめ殺し窓の両端に、アルミサッシのジャロジーを取り付けている。
本当は、網入りガラスでなく網が入っていない耐熱ガラスとしたかった。しかし、品川区の耐火の助成金※を受ける関係上、やむなく網入りガラスとなる。
(※今回の敷地は不燃化助成の補助金がでる区域。これが車一台分ぐらいの額なので馬鹿にならない。その中の規制で道路側の窓は、網入りとしなければならないという規制がある。)
 

コーナーの柱は、丸鋼の80φ。耐火建築物のため、これに耐火塗料を塗る。要求される塗り厚3.2ミリが、きれいに仕上げるのが難しいらしく、塗装工が苦労をしていた。

大工工事で本棚を造っている最中。濃い色を塗る予定なので、材質はラワン合板。シナ合板に濃い色を塗ったこともあるが、その時はムラが出て何だか水墨画のようになってしまった。
15ミリの側板と24ミリの固定棚の組合せで幅900程度のものを造り、それを組み合わせて一体化している。固定棚であれば、この程度の棚板は21ミリでも大丈夫だろう。現場監督の石橋さんは、過去に21ミリの棚板でクレームが来たことがあり、やや慎重な選択。
ちなみに事務所のイケアの本棚棚板(厚み20ミリ、可動棚)は思いっきり撓んでいます。

著者情報

角倉 剛
角倉 剛
私にとってのデザイン(設計)は問題解決です。どのような解き方をするかに設計の力点を置いているため、スタイル(モダン和風とか北欧風とか)にはこだわりません。
お住まいになる方の好みとか、建てられる場所の環境に相応しいものを作りたいと思っています。住宅は住まわれる方にとって、好きな洋服の延長のようなものであってほしいと考えています。 詳しいプロフィールはこちら