建築家住宅の価格(東京23区内の木造住宅で、100〜140万/坪)
上連雀の家の現場が始まりました。木造二階建ての住宅で、延床面積24坪施工床25坪のコンパクトな住宅です。ラフなパースですが、コーナーのバルコニーが特徴となった住宅です。昨年7月に確認済証が交付された住宅なのですが、建て主様の希望で、着工時期をしばらく待つことになりました。
上連雀の家は4月に概算を取り、6月に本見積もりを取りました。この二ヶ月間でウッドショックの影響を受けたための増額が30万円。この先木材価格がどうなるかは工務店も設計者も全く読めなかったのですが、建て主様のスケジュールに少し余裕があったため様子見をしていました。
2月に同じ工務店でまったく同じ内容で見積もりを取り直しました。6月の見積もりより残念ながらさらに204万高くなってしまいました。施工床24坪で坪単価を考えると坪単価が8.5万円上がり124.5万(税抜)の住宅となりました。
先日竣工した千駄木の木造3階建ての住宅も、延床面積22坪施工床25坪のコンパクトな住宅です。こちらの住宅で、施工床25坪に対しての坪単価が97万(税抜、地盤補強別途)となりました。千駄木の住宅は、ローコストを強く求められた住宅です。断熱などの基本的な性能はキープしていますが、仕上げや設備はかなり落としています。また工務店もかなり安いところにお願いしました。それでもこの価格です。10年前では、木造3階でも75万(税抜)で作ることができました。ここ最近の見積などを見るともうそんな時代ではなくなったようです。
ザハウスという比較的しっかりしている住宅プロデュース会社があります。そのホームページで建築家住宅のコストの目安が示されていました。東京都23区内で木造住宅を作る場合の目安は100万〜140万円の坪単価を覚悟した方が良いと思います。
著者情報
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私にとってのデザイン(設計)は問題解決です。どのような解き方をするかに設計の力点を置いているため、スタイル(モダン和風とか北欧風とか)にはこだわりません。
お住まいになる方の好みとか、建てられる場所の環境に相応しいものを作りたいと思っています。住宅は住まわれる方にとって、好きな洋服の延長のようなものであってほしいと考えています。 詳しいプロフィールはこちら