一戸建ての住宅から、将来的な長屋への用途変更を視野に入れた二世帯住宅への建て替え計画。既存住宅は2階建であったが、高度斜線の規制が変更され、3階建てが可能となった。建主は父親と自分が住む二世帯住宅への変更を考え設計を依頼された。二世帯は内部で行き来はできるが、別々の玄関を持つ。内部の往来を絶ち、設備の追加工事をすることで、長屋への用途変更が可能となっている。
敷地は幅7.1m奥行き6.5m、46㎡の狭小敷地である。小さな敷地で将来的に小さな車程度を置くスペースを確保したいという要望に答えようとすると、1階に対して2階3階がオーバーハング(跳ね出す)建物となった。1階の奥行き3.74mからオーバーハングの出は1.2mと構造的見地から決められた。道路斜線内では、3階が成立しないため、天空率検討で可能な限りの3階のボリュームを確保することで外形は決められた。