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千駄木の狭小住宅 跳ね出し(オーバーハング)がある木造3階二世帯狭小住宅

千駄木の狭小住宅 跳ね出し(オーバーハング)がある木造3階二世帯狭小住宅 千駄木の狭小住宅 跳ね出し(オーバーハング)がある木造3階二世帯狭小住宅 千駄木の狭小住宅 跳ね出し(オーバーハング)がある木造3階二世帯狭小住宅 千駄木の狭小住宅 跳ね出し(オーバーハング)がある木造3階二世帯狭小住宅 千駄木の狭小住宅 跳ね出し(オーバーハング)がある木造3階二世帯狭小住宅 千駄木の狭小住宅 跳ね出し(オーバーハング)がある木造3階二世帯狭小住宅 千駄木の狭小住宅 跳ね出し(オーバーハング)がある木造3階二世帯狭小住宅 千駄木の狭小住宅 跳ね出し(オーバーハング)がある木造3階二世帯狭小住宅 千駄木の狭小住宅 跳ね出し(オーバーハング)がある木造3階二世帯狭小住宅 千駄木の狭小住宅 跳ね出し(オーバーハング)がある木造3階二世帯狭小住宅 千駄木の狭小住宅 跳ね出し(オーバーハング)がある木造3階二世帯狭小住宅 千駄木の狭小住宅 跳ね出し(オーバーハング)がある木造3階二世帯狭小住宅 千駄木の狭小住宅 跳ね出し(オーバーハング)がある木造3階二世帯狭小住宅 千駄木の狭小住宅 跳ね出し(オーバーハング)がある木造3階二世帯狭小住宅 千駄木の狭小住宅 跳ね出し(オーバーハング)がある木造3階二世帯狭小住宅 千駄木の狭小住宅 跳ね出し(オーバーハング)がある木造3階二世帯狭小住宅 千駄木の狭小住宅 跳ね出し(オーバーハング)がある木造3階二世帯狭小住宅 千駄木の狭小住宅 跳ね出し(オーバーハング)がある木造3階二世帯狭小住宅 千駄木の狭小住宅 跳ね出し(オーバーハング)がある木造3階二世帯狭小住宅 千駄木の狭小住宅 跳ね出し(オーバーハング)がある木造3階二世帯狭小住宅 千駄木の狭小住宅 跳ね出し(オーバーハング)がある木造3階二世帯狭小住宅 千駄木の狭小住宅 跳ね出し(オーバーハング)がある木造3階二世帯狭小住宅
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計画地東京都文京区千駄木
期間2020.11~2021.8(設計) 2021.9~2022.3(工事)
敷地面積46.16㎡
建築面積29.12㎡
延床面積73.12㎡
規模・構造木造3階建て
設計・監理角倉剛建築設計事務所
長坂設計工舎
施工ジーエスビルド
外部仕上げ屋根/ガルバリウム鋼板竪平葺き、平葺き
外壁/サイディング
内部仕上げ床/フローリング
壁/ビニルクロス
天井/ビニルクロス
その他写真撮影 吉田誠

一戸建ての住宅から、将来的な長屋への用途変更を視野に入れた二世帯住宅への建て替え計画。既存住宅は2階建であったが、高度斜線の規制が変更され、3階建てが可能となった。建主は父親と自分が住む二世帯住宅への変更を考え設計を依頼された。二世帯は内部で行き来はできるが、別々の玄関を持つ。内部の往来を絶ち、設備の追加工事をすることで、長屋への用途変更が可能となっている。

敷地は幅7.1m奥行き6.5m、46㎡の狭小敷地である。小さな敷地で将来的に小さな車程度を置くスペースを確保したいという要望に答えようとすると、1階に対して2階3階がオーバーハング(跳ね出す)建物となった。1階の奥行き3.74mからオーバーハングの出は1.2mと構造的見地から決められた。道路斜線内では、3階が成立しないため、天空率検討で可能な限りの3階のボリュームを確保することで外形は決められた。

1階は父の部屋となっている。父の部屋からは扉を介し上階に上がることができる。2階と3階は浴室とトイレの水回り以外は扉のないワンルーム空間となっている、2階には親子が使うLDK がある。3階は子の部屋となっている。子の部屋には眺めが良いバルコニーがある。また3階は吹き抜けと鉄骨階段で2階との繋がりが感じ取られ、狭いながらも開放的な空間となっている。

計画においては当初からローコストであることが求められた。しかしウッドショックによる構造材の値上がりや、建設資材の値上げがはじまった時期と重なり、コスト調整に時間がかかった。家具工事は可能なものは既製品を使うことにした。玄関ドアは今回初めてアパート用の玄関ドアを使うこととした。また工事会社もローコストという軸で選ぶことにした。それでも、22坪で2200万円の100万/坪(税抜)。75万/坪で木造3階の工事が可能だった10年前とはまったく違う状況になったことを改めて認識した。
ローコストが求められた中でも、階段を木製でなく鉄骨で作ることにはこだわった。周りの道路状況のため、現場組み立てとなり70万円と割高となった鉄骨階段ではあるが、軽やかな空間とするためには不可欠であると思われたからだ。
鉄骨階段は現場組み立てを避け工場製作することを念頭に入れ折り返し箇所で分かれる二分割の階段として計画した。結果として現場組み立てとなったが意匠として二分割の形態は残している。

 

バルコニーの手摺壁の製作には25万とそれなりの費用がかかったが、外観意匠の大切な要素となるため、エキスパンドメタルで製作することにした。幅4.1m高さ1.4mのフレームをスチールアングル50*50で製作し、細かい目のエキスパンドメタルXS-32を貼り付けた。エキスパンドメタルは建物本体から少し浮かした位置に取り付け、薄い皮膜がかぶさったような見え方とした。