House

新丸子の家 川崎市中原区 斜めに繋がる空間が光溢れる開放的な家

ガルバリウムスパンドレル貼りの外観 新丸子の家 川崎市中原区 斜めに繋がる空間が光溢れる開放的な家 庭から見た立面 防犯対策がなされた玄関 玄関袖のガラスから漏れる光 中庭から階段への光 横に長い下足箱 間接照明が仕込まれた階段 シンプルなスケルトン階段 玄関から東の裏庭に続くトンネル状の空間 照明を工夫した部屋 間接的な明かりで居心地の良い部屋 新丸子の家 川崎市中原区 斜めに繋がる空間が光溢れる開放的な家 水色の壁で囲まれたトイレ 中庭の光が降りそそぐ明るい部屋 リビングから見た横長の窓 小上がりの畳スペース 小上がりでくつろげる 雰囲気の良い和室 和室の扉を閉じた所 明るいリビング 窓下にある間接照明 和室の欄間にある間接照明 照明で雰囲気の良いリビング 広々リビング 動きやすいキッチンスペース 青いガラスパネルが貼られたキッチン リビングとキッチン 新丸子の家 川崎市中原区 斜めに繋がる空間が光溢れる開放的な家 階段先に見える中庭 アラウーノ トイレ前の洗面スペース 中庭前の大きなガラス 階段先の書斎コーナー 将来的に2室に間仕切る予定の子供室 遊び場にもなる日当たりの良い空間 広々とした子供室 ワンルーム空間 子供室から階段 豊富な収納スペースがある洗面室 新丸子の家 川崎市中原区 斜めに繋がる空間が光溢れる開放的な家 タイル貼りの浴室 屋外階段で2階のテラスと繋がる 子供室からテラスに出る扉 大きなガラス面で内部と繋がる 間接照明がある屋上
1 / 46
計画地川崎市中原区
期間2007.11~2009.04(設計) 2009.06~2009.11(施工)
敷地面積102.73㎡
建築面積61.37㎡
延床面積131.81㎡
規模・構造鉄骨造、地上3階
設計・監理角倉剛建築設計事務所
山田構造設計事務所
ソノベデザインオフィス
施工群峰工業
外部仕上げ屋根 / ガルバリウム鋼板竪平葺き、シート防水
外壁 / ガルバリウムスパンドレル等
開口部 / アルミサッシ
内部仕上げ床 / リノリウム等
壁 / ビニルクロス
天井 / ビニルクロス

斜めの繋がりを持つ中庭型住宅

光溢れる開放的な広がり

やや混み合った住宅地に建つ4人家族のための住宅です。ご主人が海外へ出かける仕事のため、ご主人不在で小さなお子さん二人と奥さんで過ごすことが多いそうです。そんなこともあり、周囲に対しては閉鎖的な守られた住宅であることを、望まれました。そして、閉ざされた住宅には中庭を設け、中庭に対しては開放的な住宅とすることで、光を取り入れ、広がりを感じ取れる住空間を作ることを望まれていました。
二階に中庭、3階にテラスを設け、屋外階段で移動ができるようにしました。中庭の横には開放的な階段室を作りました。中庭は二階のリビングに水平方向の視覚的な広がりを与えています。階段室は1階から3階までの上下の広がりを与えています。1階階段や2階階段の登り口から階段の先を見上げると中庭やテラス越しに空まで繋がる斜めの広がりを感じ取ることができます。

 

ガルバリウムスパンドレルの外装

道路からの立面です。1階は二台車が駐車できるように、道路側をピロティーとしています。V字型の組み柱を両サイドに設けて上階を支えています。その奥にある玄関ドアの両サイドはガラスとなっていますが、防犯を重視されたので、防犯ガラスとなっており、室内側にはエキスパンドメタルが入っています。
2階のシルバーの外装材は、ガルバリウムスパンドレル1階と3階の白い外装材は、サイディングに塗装となっています。周囲に対して閉ざされた住宅とするため、開口部はできるだけ少なくしました。

奥の庭まで見通せる細長い玄関

玄関扉を開けると幅2m奥行き7.1mの細長い玄関があります。玄関先にある奥の庭まで見通すことができます。土間はタイル張りでステンレスの上がり框があり、床はリノリウムで仕上げられています。右手には3.5mの長さの下足入れがあります。下足入れの上下には間接照明があり、玄関の唯一の照明となっています。左手の3つの扉の先は手前から納戸、トイレ、主寝室です。その先には折り返し2階へ上がる白いスケルトン階段があります。

1階の階段からの見通し

1階の階段の登り口から上階を見ると中庭にある屋外階段が見えその上のテラスも見えます。空まで一気に見通せるのでこの家で一番視覚的な広さを感じる空間です。

明るい中庭

折り返しの階段の先にはガラス貼りの中庭があります。中庭には3階のテラスに上がる鴎外階段があります。上がりきった右手の収納の先がLDKです。道路側には壁面収納があり、横長の窓があります。この横長の窓が道路から見た外観上の特徴のひとつとなっています。リビングの天井高は3.15mで、ダイニングキッチンの天井高は2.1m。天井の高さが切り替わるところに横長の高窓があります。高窓の先は3階のテラスで、テラスからの光が入ってきます。この高窓には天井を照らす間接照明が組み込まれています。正面の奥まったところにキッチンがあります。

 

 

キッチン

キッチンは、ダイニングに対してオープンな作りを望まれていましたが、少し閉ざされた感じにはしたいということでした。二列型のキッチンとして、ダイニング側に吊り戸棚を設けることにしました。キッチンの幅が1.8mとそれほど大きくないので、シンクとコンロを別の台に分けて配置し、ワークスペースを確保しています。シンクがあるダイニング側の下台と吊り戸棚は道路側の壁面収納と一体で製作されています。キッチンメーカーの提案で、青いガラスパネルを壁面に使いました。

和室

ダイニングキッチン側からの見返し。リビングの先には36センチ床を上げた、小上がりの和室があります。段差部分は引き出しとなっています。リビングとは3枚引き戸で開け閉めができます。引き戸の上はガラスを使い、リビングと和室の天井が続いて見えるようにしています。引き戸を支える鴨居には間接照明が組み込まれています。リビングは天井を照らす間接照明だけで照度を確保しています。天井には照明器具をつけていません。

2階の階段からの見通し

2階から3階へ上がるスケルトン階段。ささら桁と踏み板で作られ、蹴込み板はありません。踏み板にはノンスリップとして小さな穴を開けました。階段室の前には中庭に面した二層のガラス貼りの壁があるので。階段室はとても明るい部屋となっています。3階踊り場の先にはガラス越しに空が見えます。右手のリビングと階段室は大きなポリカツインカーボの引き戸で仕切ります。引き戸上枠レールとして使うステンレスが見えます。

大部屋の子供室

3階には13.5帖の大部屋があります。子供の成長と共に家具で部屋をわけて使っていく計画です。道路側の扉の先は階段で、3段おりてテラスがあります。テラスからは屋外階段で2階に下りることができます。この家の床のほとんどはリノリウムで仕上げています。3階は明るい緑を使い、壁は一面紫で塗りました。

中庭,コートハウス,鉄骨造,3階建て,屋外階段,駐車場