螺旋階段で結ばれた3層空間
地下1階地上2階で必要面積確保
敷地は建坪率、容積率、高度斜線などの法規制が厳しい住宅地内にあり、クライアントが要望する面積をいかに確保するかというところから設計はスタートしました。
検討の結果、半地下とし、制限高さ一杯まで、ボリュームを確保する計画としました。地盤面との関係によって変わりゆく各フロアーの特性に対して用途が振り分けられ、光を通す螺旋階段が各階を貫きます。
計画地 | 東京都奥沢 |
---|---|
敷地面積 | 79.53㎡ |
建築面積 | 34.67㎡ |
延床面積 | 104.01㎡ |
規模・構造 | 地下1階地上2階 木造(一部RC造) |
設計・監理 | THT Architects 山田構造設計事務所 |
施工 | 群峰工業 |
外部仕上げ | 屋根/ガルバリウム鋼板 外壁/サイディング |
内部仕上げ | 床/フローリング、合板 壁/ビニールクロス 天井/ビニールクロス |
その他 | 写真撮影 大野高志 |
敷地は建坪率、容積率、高度斜線などの法規制が厳しい住宅地内にあり、クライアントが要望する面積をいかに確保するかというところから設計はスタートしました。
検討の結果、半地下とし、制限高さ一杯まで、ボリュームを確保する計画としました。地盤面との関係によって変わりゆく各フロアーの特性に対して用途が振り分けられ、光を通す螺旋階段が各階を貫きます。
1階は、地盤面より1.1m高くなっており、玄関に入ると3段階段があります。玄関の先には4畳ぐらいのホールがあります。ホールには螺旋階段があります。トップライトが螺旋階段の上にあるので明るいホールとなっています。左手の下台と吊り戸棚は下足箱、右手の壁面に埋め込まれた収納はコート掛けです。
1階は天井まである引き戸でいくつかの空間に仕切られます。玄関を入ってホールの右手は、3階の引き戸によって、ホールと仕切られた空間となります。この空間もさらに引き戸により仕切られ、3つの空間に分けられます。天井面にはハイサイドライトが取られて仕切られた時に窓がなくなる空間も明るくなるように作られています。
螺旋階段を上がるとワンルームのLDKがあります。斜線制限の形がそのまま天井の形としてあらわれています。天井の低いところは1.5m高いところは4.5mとなっています。リビングの先にはバルコニーがあり、1.6mの高さの木製のスクリーンで外からの視線を遮ります。
地下は、ワンルーム空間ですが、1階と同じように、建具で仕切ることができる空間です。高窓がある奥の部屋は主寝室として使いますが、折れ戸で手前の螺旋階段がある空間と分けることができます。分けられた手前のスペースは、簡単な教室として使います。洗面器はその教室の作業で使われます。螺旋階段をおりた床は小上がりとなっており、収納が確保されています。
螺旋階段,地下,2階建て,木造,風通し,ワンルーム,個室