Work deatil

高円寺の長屋

2010
長屋
2世帯に貸し出す、最小限の集合住宅(長屋)です。
建物の外形は、周辺の街並と合わせ、切り妻の形を踏襲しながらも、少しだけ、壁面の形を変形させています。

外形は、単純な形なのですが、中の計画は、少し複雑になっています。
上と下の住戸はそれぞれスキップフロアーとなっているのですが、スキップする方向を上下階でクロスさせ、その両者が噛み合うことで、豊かな空間ができないかと考えています。

もう一つ工夫したのは、光の取り入れ方です。この建物では、光のための三角形の特徴的な空間を南側に作っています。上の階には、三角形のテラスを設けました。壁に光をあて反射光で中に光を取り入れる計画です。下の階は、窓際に三角形のグレーチングが貼られた床をつくることで、下の部屋に光を取り込んでいます。
計画地
:東京都杉並区
期間
:2008.10〜2009.7(設計) 2009.9〜2010.2(l工事)
敷地面積
:59.09 m2
建築面積
:35.41 m2
延床面積
:80.66 m2
規模・構造
:地下1階地上2階・木造
設計・監理
:角倉剛建築設計事務所
:山田構造設計事務所
施工
:小川建設
外部仕上げ
:屋根 / ガルバリウム鋼板平葺き
:外壁 / ガルバリウム鋼板平葺き、モルタル+吹付
:開口部 / アルミサッシ
:鋼管地盤補強
内部仕上げ
:床 / フローリング
:壁 / ビニルクロス
:天井 / ビニルクロス
その他
:写真撮影 吉田誠
 
外観
西側道路側から見た、外観です。周囲の街並に合わせた切妻屋根の形状を踏襲しながら、少しだけ、壁面の形状を変形しています
 
外観2(夜景)
南西側から見た、夜景です。右手通路状の隣地に対して、開口部を取り、道路側に対しては、各住戸への入口のみを取っています
 
外観3(夜景)
西側道路に対しては、白い吹き付け材で仕上げ、その他の壁・屋根は、ガルバリウム鋼板の平葺きで仕上げました
 
下階/エントランスより
下の階をエントランスより見たところ。半階づつ、ずらした、三つの床を設けました。事務所兼用自宅といった、ソーホー的な使い方も想定に入れています。
 
下階/キッチンより
キッチンより南側開口部を見ています。南側隣地からの直接の視線を避けて、開口部は少し高い位置に設けています。
 
下階/上の部屋
西日を受ける壁をオレンジに塗装しました。木漏れ日が入り、床のグレーチング越しに下の部屋に光が届きます。
 
下階/下の部屋
木梁を表しとした天井です。上階へ通じる三角のグレーチングの床が、左上に見えます。
 
下階/水廻り
水廻りは、下階・上階とも共通の造りです。浴室は、ハーフユニットを採用。強化ガラスの扉で、洗面室と仕切ります。
 
上階/キッチンより
上階をキッチンより南側を見ています。上の階は、大きな気積を持った明るいワンルーム空間です
 
上階/エントランスより
エントランス側から、東側を見ています。天井は表しとして、天井高を稼ぎ、大らかな空間としています。
 
上階/西側を望む
上の部屋より、西側を見ています。西側のコーナーには、三角形のテラスを設け、朝日を受ける壁を水色に塗りました。
 
上階/キッチン
キッチンは、上階・下階とも共通の造りです。玄関を入ってすぐにある、このキッチンは、できるだけ所帯じみた物にしないで欲しいとの要望もあり、浮かび上がる軽快なボリュームとして設計しました。
 
下階/水廻り
下階と共通の造りの水廻りです。
 
0310外構
外構の工事がおこなわれています。南側にはフェンスが取り付けられ、ツタ(ソラナム)がこれから植え込まれます。
 
0308内装仕上げ2
内装が、ほぼ仕上がりました。照明などが設置され、養生もとられました。
 
0225外壁
足場が外れました。正面の白い面は、デラクリート+モルタルの上左官仕上げ(ベルアート吹き付フラット仕様)。
 
0225内装仕上げ
内部もクロスが貼られ、仕上げが一気に進み始めました。壁の一部には、塗装で色がつけられています。後一週間少しで、内部はぼぼ完成です。
 
0210グレーチング
本日は、色決めの打ち合わせです。色見本帳を元に、いくつかのサンプルをお願いしました。現場監督は、サンプル無しでの決定を考えていたようで、工程(完成まで後一ヶ月+α)のことを少し気にかけているようでした。スチール階段やグレーチング等の金物がつき始めました。
 
0204屋根
屋根が貼り上がりました。通気の為の換気棟が頂部に見えます。製作の前提で図面は起こしていましたが、最近は良い既製品もあるようで、現場提案のものを採用しました。樋は内樋です。内部はFRP防水で処理しています。
 
0128外壁
外壁が貼られ始めました。ガルバリウム鋼板は、耐摩カラーGLを採用。ガラス繊維で表面強化された耐久性が優れたものです。板厚は御施主さんの希望もあり0.4mm。色は耐摩ブラック。黒でも色数はいくつかあるのですが、0.4mmで、納期に間に合うものということで決まりました。
 
0114ハーフユニット
今回は、ハーフユニットを使います。1200×1600のサイズの物を採用しました。施主のIさんは、実際に浴槽にはいられて、思ったより広いと、納得されていました。
 
0107遮音マット
上下階で世帯が分かれる長屋(重層長屋)のため、床の遮音処置が必要となります。合板の上に、タイガースーパーハード(硬質石膏ボード)とアスファルト系遮音マットを敷き詰めます。遮音マットには、鉄粉がはいっているとのことで、時々釘が跳ね返されとめつけるのに苦労しているようでした。硬質石膏ボードは大変重く、普通の石膏ボードとは勝手が違うようです。しっかりとした遮音床ができそうです。
 
1224大工工事進行中
細かい、納まり等の打ち合せをおこない、大工工事が進んでいきます。御施主さんと共に現場を確認をし、変更等の検討事項もいくつか出てきました。外壁工事と、手摺やグレーチング等の金物工事は、年明けになりそうです。
 
1210サッシ
サッシがほぼ取り付きました。サンプルをお願いした板金の色決めも終わり、外壁を貼る為の準備が進みます。鉄骨階段・グレーチング床の打ち合せ、電気業者との打ち合せをおこないました。
 
1203床
床が貼られ、中に入り内部空間が想像できるようになりました。模型写真5とほぼ同じアングルの写真です。サッシや、外部に貼られる板金の打ち合せ等をこの日はおこないました。
 
1120上棟
上棟しました。床のレベルが異なることで、組上げ始めは時間がかかったようでしたが、3時頃に、現場に伺ったときは、ほぼ立ち上がっていました。夕方には屋根にかかる垂木の様子がわかるようになりました。この垂木は2階の天井であらわしとなります。
 
1029防水+基礎配筋
構造事務所の山田さんと共に、基礎配筋検査にいきました。今回は半地下の部分がありますので、地下防水層(ボルクレイ地下防水)と断熱材が基礎配筋に先立ち施工されています。
 
1007地盤改良(鋼管杭)
今回の敷地も、柿の木坂の家と同様川があった場所の近くで、地盤が悪い場所となっています。鋼管杭を今回も採用しています。
 
0907解体
本日より、既存のアパートの解体がはじまります。周辺が混み合った場所なので、まわりの方に配慮しての解体工事となります。
 
模型写真1
周辺模型の写真です。 建物の外形は、周辺の街並と合わせ。切り妻の形を踏襲しながらも、少しだけ、壁面の形を変形しています。右側は、南側で隣の敷地なのですが、今後建物が建つことがない場所です。
 
模型写真2
外観写真。T字路の正面になる、西側立面は、白くモルタルで仕上げることを考えています。
 
模型写真3
短手方向の断面です。上階の住戸は、短手方向のスキップフロアーとなっています。
 
模型写真4
長手方向の断面です。下階の住戸は、上階とは逆に長手方向のスキップフロアーとなっています。左上の三角形のスペースは上の住戸のテラス。右下の三角形のスペースは、グレーチングの床を貼られた内部空間に変更され、光を下の階に落とすゾーンとなりました。
 
模型写真5
2階の三角形のバルコニーには、斜めの壁に反射した光が室内に入ってきます。
 
模型写真6
2階のインテリアです。ワンルームのスキップしたフロアをできるだけおおらかに見せるために、屋根はできるだけ大きくかけています。