House

籠原の家 埼玉県熊谷市 五つの庭が彩るRC造+木造の家

2階はガルバリウム鋼板スパンドレル 1階はRC打ち放し(杉板本実型枠) 前面道路からの外観 植栽で上品に 東側からの外観 駐車スペースも確保したコートハウス 周辺に溶け込んだ家 RC造り+木造で理想の家 駐車場のカーポート 北側の農地からの外観 籠原の家 埼玉県熊谷市 五つの庭が彩るRC造+木造の家 籠原の家 埼玉県熊谷市 五つの庭が彩るRC造+木造の家 黒くて丸い筑波石 南東の庭の夜景 理想のコートハウス 和室に繋がる庭 屋上庭園から下の庭を見る 2階中庭 玄関ホールの床は御影石の磨き 扉や造作はウォールナット 2階への階段 籠原の家 埼玉県熊谷市 五つの庭が彩るRC造+木造の家 籠原の家 埼玉県熊谷市 五つの庭が彩るRC造+木造の家 階段の見上げ 照明にもこだわった家 中庭が楽しめるワンランク上の家 造作のテレビ台 ダイニングの天井は木製のリブ ダイニングの窓の奥に見えるのは隣地の植栽 落ち着ける和室 天井は薩摩葦、壁は珪藻土 雪見障子越しに南東の庭 和モダンなふすま 床は赤松、天井は杉 2階の寝室 籠原の家 埼玉県熊谷市 五つの庭が彩るRC造+木造の家 玄関から予備室への階段 ワトコオイル塗装 庭の在り方を考え抜いた設計 2階中庭と離れの予備室 ガラスで仕切られた浴室空間 トイレに焦げ茶のモザイクタイル
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計画地埼玉県熊谷市
期間2008.3~2009.9(設計) 2010,2~2010.12(施工)
敷地面積331.9㎡
建築面積165.33㎡
延床面積227.71㎡
規模・構造地上2階 RC造+木造
設計・監理角倉剛建築設計事務所
山田構造設計事務所
ソノベデザインオフィス
施工山崎工務店
外部仕上げ屋根 / ガルバリウム鋼板平葺き、屋上緑化、御影石
外壁 / ガルバリウム鋼板スパンドレル、RC打ち放し(杉板本実型枠)
開口部 / アルミサッシ、木製サッシ
外構/御影石、植栽
内部仕上げ床 / クルミフローリング、御影石など
壁 / 塗装、木製リブ、珪藻土など
天井 /塗装、木製リブ、ピーラーなど
その他写真撮影 吉田誠

四つの庭+屋上庭園を持つ家

建物と庭の計画

クライアントの一番のご要望は「建物と同時に庭を楽しむ環境を作りたい。」ということでした。
建物か庭のどちらかが主役となり、残りが脇役となるような関係を避け、両者が並び立つような作り方を目指すことにしました。
検討の結果、
・1階においては、四隅の庭を縁取るように十字形のボリュームを配置しました。
・2階は分棟型とし、中央を空けました。
・結果としたできた五つの庭を、それぞれの場所の性格に合わせて計画しました。
構造的には、人工地盤のように作られた1階のコンクリートのボリュームの上に、木造の二棟を載せた計画としました。

南の外観。南東と南西のスペースを開けて配置しています。右手の塀の向こうは南東の庭。この家の一番大きな庭です。左手の北西の庭は玄関へのアプローチ空間。ガレージとしても使われています。
1階と南東の庭の前にある塀は、コンクリート造です。杉板型枠を使い、木目が転写されたテクスチャーとしています。
2階の木造の仕上げは、黒のガルバリウム鋼板スパンドレルです。

南西の庭から玄関に入ったところ。床は黒の御影石です。左手の壁はウォールナットで仕上げました。扉の枠材が見えないような意匠として、全体がウォールナットのパネルで作られて見えるようにしました。扉の奥にはトイレとシューズクロークがあります。正面の扉の奥は洗面室。その右手の扉があいた開口部の奥はリビング。右手コンクリートの壁の奥は和室です。

2階に上がる階段。2階にある中庭や屋上庭園に対して大きな窓を設けているので、とても明るい階段となっています。
下に見えるのは玄関ホール。外壁と同じように杉板型枠の木目がわかるコンクリート打ち放し仕上げです。杉板型枠が横方向の流れを作っています。階段と2階の廊下の壁には、木製のリブ材が使われており、縦方向の流れを作っています。

1階リビング。右手に見えるのがダイニングキッチンです。奥にウォールナットで仕上げられたキッチンの下台と吊戸棚が見えます。
正面奥の開口部は玄関からの入り口です。その右上には、2階の中庭にあるトップライトからの光が差し込みます。
左手の造作は収納を兼ねたテレビ台です。左手の開口部の先は、南東の庭です。コンクリートの階段で2階に上がることができます。

リビングの先にある、ダイニングキッチン。右手がキッチンで正面に見える扉の先には食品庫があります。食品庫右手にはワインセラーがあり、左手には洗面室があります。天井は木製リブ材を使い、床に合わせて着色しました。リビングとの間は、白い食器棚の裏にある二枚引き戸を使って仕切ることができます。

1階の和室。6畳と3畳の部屋を襖が仕切ります。床は琉球畳で壁は珪藻土、天井はヨシが貼られた天然ボードで仕上げました。南東の庭に面した引き違い窓には、上げ下げができる雪見障子を設けました。

南東の庭の夜景です。庭にはポンプを使って水循環させ水景を作り出しています。右手がリビング、正面左奥が和室です。その間にあるのが2階の中庭に上がる階段です。階段の先に見えるのが2階の廊下。屋内階段の壁面に使われていた木製のリブが2階の廊下でも使われています。2階の左手は寝室です。

右手に見えるのが、2階の廊下。廊下の先は11畳の寝室です。
中庭を挟んで、コンクリートの1階の上に作られた別棟のように、予備室があります。時々訪れる親戚が泊まる部屋として作りました。1階からは別に設けられた階段でアプローチします。予備室は天井の構造材をあらわしとしています。

北西の庭に面した位置にある洗面室と浴室。も木製デッキで仕上げられたテラスがあり。その先にお風呂から眺めを楽しむことができる小さな庭があります。合わせて6畳のゆとりを持った広さとなっています。ガラスを使うことで、見通しが良い水廻りとなっています。

北東の庭。H型鋼とポリカーボネイトで、カーポートを作りました。左手には、スチールの扉と木製の扉が見えます。スチールの扉からは南東の庭にアプローチできます。木製の扉から入り右手がリビングです。また入った正面には階段があります。この上にある予備室にはこの階段でアプローチできます。右手の1階はダイニングスペース。その上は屋上庭園です。アクアソイルという人工軽量土壌が使われ、植え込まれた樹木がこれから育つようになっています。

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