Work deatil

荒川の家

2010
個人住宅
品川の家とほぼ同時に設計を開始した、木造3階の住宅。共に、「間口が狭く奥行きが長い、ウナギの寝床状の敷地(荒川は4.4m×15.7m)」、「1階に駐車場」、「3階に中庭」という骨格を、持つこととなりました。
(エコポイント住宅、フラット35Sを利用するという資金計画もタマタマ同じ条件)

共に1階の一部をRC造で造ることにより、木造の耐力壁を取り払い、駐車場を確保するという、構造の上でも共通の作り方をしています。

荒川の家のインテリアは、物の質感を重視したいということで、主な壁天井は砂漆喰で仕上げ、造作材の多くを素地仕上げとしています。

また、3階の3枚引き戸で開放される寝室に象徴されるように、全体として、オープンな造り。
鉄砲階段と絡み合い、水平方向の広がりを強く感じる住宅としています。
計画地
:東京都荒川区荒川
期間
:2009.12〜2010.7(設計) 2010.8〜2010.12(施工)
敷地面積
:64.92 m2
建築面積
:41.45 m2
延床面積
:113.47 m2
規模・構造
:地上3階・木造
設計・監理
:角倉剛建築設計事務所
:山田構造設計事務所
施工
:大日ハウジング
外部仕上げ
:屋根 / ガルバリウム鋼板竪平葺き、FRP防水
:外壁 / ガルバリウム鋼板平葺き、RC打ち放し等
:開口部 / アルミサッシ
内部仕上げ
:床 / アッシュフローリング
:壁 / 砂漆喰塗り、ビニールクロス
:天井 / 砂漆喰塗り、ビニールクロス
その他
:写真撮影 吉田誠
 
外観
敷地の間口は、4.3m、短手のスパンは3.6m。品川の家と同様に、1階前面の駐車場を、RC造とし、それ以外を木造で造っています。外壁はガルバリウム鋼板小波板のいぶし銀。
 
通りから
周囲は、昔からの小さな工場等があるエリア。今回の敷地は、工場の敷地の一角が分割され分譲されたもの
 
駐車場
一階の駐車場の奥には、玄関と、ハーレーの為の二輪車置き場。盗難が心配とのことで、シャッターで管理
 
玄関
玄関の横に、二輪車置き場。左手には2階への階段。階段は鉄骨で造り、踏み板は、タモの集成材
 
1階寝室
一階の奥には、北西側の小さな庭。幸いなことに廻りがあまり立て込んでおらず、1階でありながらも、小さな庭から安定した光がはいります
 
リビング
リビングから3階に向かう階段。3階の中庭からの光が、リビングに落ちています。壁天井の仕上げは、砂漆喰の金コテ仕上げ。正面左手開口部の先は、机と書棚がある、パソコンコーナー
 
ダイニング
ダイニングの先は、対面型のキッチン。右手奥は、水回り
 
鉄骨階段
鉄骨階段。4.5ミリの薄い鉄板で、蹴上げと蹴込みを造っています
 
階段見上げ
階段の見上げ
 
ダイニング(2)
ダイニングから、キッチン方向を見ています。キッチンの上は、光を採るための中庭
 
ダイニング(3)
ダイニングから中庭を見た夜景。暗くなると、空が青く色づき見えてきます
 
キッチン
キッチンよりリビングを見ています。キッチンはステンレストップとシナ合板による造作家具
 
3階南側寝室
小さなお子さんを含め、家族4人で寝る寝室。下階に対しオープンな造りとしていますが、必要に応じて、右手の引き戸3枚で仕切ることができます
 
ブリッジ
階段から折り返しのブリッジ。奥はライブラリーコーナー
 
吹き抜け
中庭からの見下ろし。
 
ブリッジ(2)
中庭方面からブリッジを見返しています。
 
バルコニー
2階のバルコニーの隙間からは、通りの様子が奥まで見えます
 
バルコニー(2)
バルコニーからリビングをみています
 
3階北側寝室
3階と1階の北側の寝室は、お子さんが大きくなってから、それぞれ使い方を考えていくようです
 
2階廊下
2階廊下から南側のリビングを見ています。正面奥がパソコンコーナー
 
1211インテリア
インテリアもほぼ仕上がりました。壁と天井は、砂漆喰。一厘の砂を入れ金コテで仕上げると上品な表情をもつインテリアとなりました
 
1211外観
外観がほぼ仕上がりました。張り出した駐車場のコンクリートの上に、ガルバリウムで包まれた木造躯体がのっかります
 
1113中庭
3階の中庭には、ブルーシートがかけられていたのですが、天気が良い今日は、ブルーシートがはがされ、吹き抜けと中庭の関係がよく分かるようになりました。
 
1106外壁波板
外壁の波板が搬入されていました。職人さんから質問を受け、おさまりの検討。今回は、コーナーに役物を使わず、波板を折り曲げるおさまりにしているのですが、板金の長さ等の関係で、きれいにいかないので、役物を使わせて欲しいとのこと。道路側は、設計通りとし、見えにくい裏側について、役物をつかうことにしました。今日は時間があったので、職人さんとゆっくりと話をしました。「波板は、コストダウンのためのもの」というのが僕の認識でしたが、「昔から使われている材料が今の残っているというのは優れている証拠」という職人さんとの認識のズレを面白く感じました。
 
1031三階の寝室
吹き抜けの向こうに見える上の部屋は、3階の寝室。寝室ということもあり、設計時においては、吹き抜けに対して壁で閉ざしていましたが、現場で、開放的な空間としたほうが良いと判断し、作り方を大きく変更しました。必要な時は、3枚引き戸で閉ざします。
 
1016階段
木造ですが、階段部分は鉄骨で造っています。本日は、その階段が運ばれてきました。
 
0921上棟
上棟しました。3階に上がると、南の道路越しに、スカイツリーが見えるようになりそうです。
 
0901配筋
スラブ配筋が終わり、明日はコンクリート打ちです。駐車場を含めると、敷地はほとんどコンクリートで覆われます。
 
0818地盤補強
荒川は全般に地盤が悪く、検討の結果、今回は鋼管を芯材とした、ソイルセメント工法を採用しました。
 
模型写真1
南の前面道路よりみた模型写真です
 
模型写真2
断面をあらわす模型写真です
 
模型写真
リビングからダイニング方向を見た写真、ダイニング上は中庭と繋がる吹き抜けです