Work deatil

特別養護老人ホーム笹の風

2017
特別養護老人ホーム等
風や緑を感じながら暮らす
 斜面地の竹林や大きな樹木が美しく、見晴らしのよい高台にある敷地です。この素晴らしい環境を生かした建築をつくりたいと考えました。長い時間を過ごす居室、窓から見える景色が美しいと生活が楽しくなります。外殻側の居室は、斜面地の緑が見えるように居室の向きを配置しました。内殻側の居室からは、中庭の植栽とバルコニー緑化の草木が見えるようにしました。4層分の緑化が立体的な庭園として、中庭やバルコニー・エレベーターホールから楽しめます。10人ユニットの共同生活室は、リビングとダイニングの趣を違えた2つの空間に分けています。廊下然としたスペースがないので、10人でもゆったり使える広さの空間になっています。居室の扉には無双窓を組み込んでいるので、窓を開けるとフロア全体に風が流れます。
屋上に設けた屋上庭園からは、横浜ランドマークタワーや富士山が望めます。日々の散歩やご家族との面会で使っていただけるよう、テーブル・ベンチを設けています。
 前面道路と宅盤には約5mの高低差があります。1階だけに玄関を設けるのではなく、地下1階にも玄関を設け、アプローチしやすい建物にしています。地下1階道路面には、地域の方にも利用していただける診療所、地域交流スペースの入口も設けています。道路面に設けているデイサービスセンター・就労支援事業所・託児所は、活動が垣間見えるよう開放的な窓の意匠にしています。
 敷地のポテンシャルを生かした建物ができました。笹の風で暮らす方々が、風や緑を感じ、眺望を楽しみながら暮らしていただけることを願っています。
計画地
神奈川県横浜市港南区笹下4-12
期間
:2014.4〜2015.10(設計) 2015.11〜2017.1(施工)
敷地面積
:10894.46  m2
建築面積
:2306.85 m2
延床面積
:7982.79 m2
規模・構造
:RC造地下1階地上3階
設計・監理
:健康設計+角倉剛建築設計事務所
:山田構造設計事務所
:環境エンジニアリング+Lapin建築設備工房
:カネミツヒロシセッケイシツ
施工
:馬淵建設
外部仕上げ
内部仕上げ
 
航空写真
道路側にデイサービス・就労支援事業所・託児所が入る低層棟(長細い棟)、道路から+5mの宅盤レベルに特別養護老ホームが入る地下1階地上4階の棟が建っています。特別養護老ホームは外殻側の居室から斜面地の緑が楽しめるような配置計画となっています。内殻側の居室から緑が楽しめるように、二つの中庭を設けています。
 
前面道路南西側より
低層棟の南西側には上階にデイサービスが入っています(ガラス張りのところ)。下階には地下1階のエントランスがあります。
 
前面道路北東側より
低層棟の北東側の下階は就労支援事業所、上階は託児所となっています。
 
西側より
低層棟と特養棟の間の通路。車も通ります。
 
北側よりエントランスを見る
先ほどの通路を進むとアプローチ空間となっている中庭が見えます。
 
裏側
斜面地側から見た外観。階段の奥が中庭となっています。
 
アプローチ
アプローチ側の中庭には、階段から風除室までの長い庇がかかっています。
 
アプローチ上部
アプローチ側の中庭を上階から見ています。ガラス張りの渡り廊下が特徴的です。
 
アプローチ側バルコニー
アプローチ側の中庭のバルコニー。植栽枡があり植樹されています。
 
斜面地側中庭バルコニー
斜面地側中庭バルコニーも同じく植栽枡があり、植樹されています。
 
1Fロビー
アプローチの突き当たりにある1Fロビー。
 
ダイニング
建物の形状を生かし、ダイニングとリビングを分けた計画としています。
 
リビング
リビングは床材の色をダインングと変え異なる雰囲気の空間としています。
 
居室
斜面地の緑が楽しめる居室。
 
居室
トイレ側を見ています。トイレは開き戸(左の扉が可動します)と引き戸を組み合わせ、介助も容易となっています。
 
屋上
屋上に設けた屋上庭園からは、横浜ランドマークタワーや富士山が望めます。
 
デイサービス
低層棟のデイサービスは、ガラス張りの明るい空間です。
 
現場状況
工事中の様子を
http://smkr.jp/blog/blog/category/sasanokaze/
にてご覧いただけます