参宮橋の螺旋住戸
「坂道を住戸に取り込む」
一戸建ての住宅から二世帯住宅二棟への建て替え計画。既に先行して一棟(代々木の二世帯住宅PART1)は作られ、PART2の二世帯住宅が残りの敷地で計画された。参宮橋の螺旋住戸は、PART2の二世帯住宅の中の一住戸であり、設計者の家族の住まいである。
敷地は代々木公園から明治神宮に至る大きな緑地帯の西側の住宅地の中にある。この辺りは参宮橋と呼ばれる小さな街で、参宮橋商店会によると大小15の坂に囲まれており「坂の街 花の街」が商店会のキャッチフレーズとなっている。
敷地は角地にあり、前面道路も代々木公園方面からの上り坂となっている。この上り坂の流れをそのまま住戸に持ち込むことで、上下に視点場が変わる楽しさを持ち込めないかとの思い付きが設計の初手となった。