vol.29 中庭1
建物の一角に中庭を取ることがあります。狭小地でもあっても、あえて中庭を取ることがあります。狭小地は都心部が多く、中庭を取ることでプライバシーを確保したり、中庭から光や風を取り込むことで、安定した自然環境を室内に取り込むことができます。
中庭と吹き抜けの組み合わせで、下階まで光を落とすことを一番最初に計画したのが稲毛の家です。2階に設けられた庭から1階に光を取り込んでいます
吹き抜けの左側(北側)2階が中庭で右側(南側)がリビングです。右側(南側)の先には庭に面した掃き出しの窓があり、この掃き出し窓と中庭の窓を開けると、風が通ります。
都心の3階建ての住宅の3階に中庭を設け、同じように吹き抜けを介して2階のLDKの環境を整えることもよく計画します。
品川の家は外壁の多くを構造の耐震壁としてしているので窓が小さいのですが、その代わりに室内側の壁を少なくして、台形の大窓から光を取り込んでいます。
戸越公園の家は3階の寝室と書斎の間にガラス貼りの中庭があります。グレーチングで造られた階段と小さな吹き抜けで2階に光を落とします
神楽坂の家は、吹き抜けは小さいのですが、床がグレーチングでできており、階段が螺旋階段でスカスカなので2階に光が届きます。