インナーバルコニーの屋根としてオーニングを使うことを検討してみる。

リクシルの綾風で検討
代々木の二世帯住宅では、インナーバルコニーの屋根としてオーニングを使うことを検討してみることにしました。オーニングはドイツ製のマルキルックスというメーカーのものを使ったことがあるのですが、2021年の3月で代理店が扱わなくなったようです。今回はリクシルの綾風で検討をおこなうことにしました。

オーニングの収まり
CADデータが公開されていないようなので、工務店からPDFを取り寄せ、収まりの検討。今回はロフトの窓との絡みがあることが分かったので、オーニングを一番水平に近い15度の角度で設定。さらに予定していた窓の高さを少し下げてオーニングと窓が干渉しないように位置を調整しました。
納まりとして、オーニングの収納部を覆うように軒先を少し出すことにしました。シャッターやオーニングなどの窓周りの機械モノはそのまま取り付けるとどうしても建築と違和感が出てくるので、馴染ませる工夫は必要だと思います。机上での検討が済んだので、リクシル新宿ショールームを予約しヒアリングを行うことにしました。
C型とS型
まずラインナップとしては、C型、S型、CR型、L型の四種類ありますが、一般的なオーニングはC型とS型から選ぶことになります。(CR型は先端でメッシュスクリーンが垂れ下がるタイプ。L型は大型)両者の機能に違いはなく、形の違いということなので、壁からの張り出しが小さいS型を選ぶことにしました。
操作方法
操作方法は手動式と電動式とリモコン式、今回は手動での操作が難しい高い位置なので、電動式とリモコン式から選ぶことになります。場所を選ばないリモコン式の方が扱いやすいというアドバイスを聞き、こちらを選ぶことにしました。オプションとして用意されている風力・陽光センサー、振動センサーは、通常の使い方では必要性が薄いとの説明を受け、採用しないこととしました。
生地サンプル
生地は全部で四種類あります。その中のアクリルキャンパスは一番生地の質感が良いのですが、質感が良いのは防汚機能が付いていないから。残りの三種類が防汚機能がついています。生地のおすすめを聞いたところ、遮熱機能がついた熱線遮断アクアキャンパスとのことでした。
なお生地のラインナップにより、選べる色や柄が変わってきますので、その選定には生地サンプルを見た上での最終的な判断が必要になると思います。生地サンプルはショールームで見るか、工務店経由で取り寄せるしかないようです。今回は工務店経由で取り寄せ、施主と再度生地選びについては協議することにしました。
ショールームにはS型の実機が一台だけ置いてありました。

著者情報

角倉 剛
角倉 剛
私にとってのデザイン(設計)は問題解決です。どのような解き方をするかに設計の力点を置いているため、スタイル(モダン和風とか北欧風とか)にはこだわりません。
お住まいになる方の好みとか、建てられる場所の環境に相応しいものを作りたいと思っています。住宅は住まわれる方にとって、好きな洋服の延長のようなものであってほしいと考えています。 詳しいプロフィールはこちら