外部に使うプラネットカラーウッドコートの色見本
代々木の二世帯住宅では、天井と軒天井と外部の塀にピーラーを使っています。木材保護着色塗料としてプラネットカラーウッドコートを使うのですが、外部の木部の経年変化が気になった為、発売元のプラネットジャパンに経年変化をした木部塗装を見たいと伝えたところ、プラネットジャパン東京支社で確認できるとのことでしたので、伺ってきました。プラネットジャパン東京支社は竹原義二さんが設計された建築で、内外に自社製品を使ったショールームのような造りとなっていました。外部に木部が多用され、自社製品のウッドコートがさまざまな形で使われているということでした。特に問題ないと思われる状況でしたが、10年もたたない建物なので長期的な劣化状況は確認できませんでした。写真ではありますが、いくつか事例写真を見せていただきました。右下が竣工後15年経った大津城です。#9エボニーで外壁が塗られています。色は少しあせているように見えましたが、経年劣化として問題はないと思われました。事務所で色サンプルを作ってもらいながら、話を伺いました。内部塗装では塗った後に拭き取りをして木目をできるだけ生かす仕上げとするのですが、外部に塗る場合は拭き取りをせず塗膜を作り木部を保護するようです。印象としては、少し重い感じとなってしまうようです。また半透明仕上げ(#)と塗りつぶし仕上げ(OP)の二種類のラインナップとなっていますが、塗りつぶし仕上げの方が持ちが良い傾向にあるようです。コテバケで塗ることを勧められました。後日再度サンプルを作ってもらい送っていただきました。
天井と軒天井のピーラーの色
素材の色が活かせそうな、#6シーダーと#22ライトシーダーをベースに色見本を作ってもらいました。いずれも中央が1回塗り吹き取り仕上げで内部の天井を想定したものになります。右が1回塗り塗りっぱなし仕上げで、外部である軒天井を想定したものとなります。今回は天井と軒天井が連続するため、色違いをできるだけ目立たなくしてほしいといったところ、作っていただけたのが左のサンプルです。塗りっぱなしとはするのですが、クリアオイルを混ぜることで、色を薄くしているということでしした。
木塀のピーラーの色
全て塗りっぱなしで作ってもらいました。こちらが指定したのが左から#22ライトシーダー、OPライドシーダー、#6シーダーとなります。材が余ったので、先方に好きな色を塗ってもらったサンプルとなります。#22ライトシーダーをベースにいくつか作ってくれました。左から#22ライトシーダー+#26アイボリー、#22ライトシーダー+#29ダークベージュ、#22ライトシーダー+#6シーダー。一番印象が重たいのがOPライドシーダーですが、先程の話だと塗りつぶしであるこの仕上げが一番持ちが良いということになります。軒天井と違い木塀は日光雨風に晒されるものなので意匠と性能のバランスが悩ましいところです。
著者情報
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私にとってのデザイン(設計)は問題解決です。どのような解き方をするかに設計の力点を置いているため、スタイル(モダン和風とか北欧風とか)にはこだわりません。
お住まいになる方の好みとか、建てられる場所の環境に相応しいものを作りたいと思っています。住宅は住まわれる方にとって、好きな洋服の延長のようなものであってほしいと考えています。 詳しいプロフィールはこちら