窓1


常盤平の家では、同じような大きさの窓を規則的に並べることにしました。道路側に面した三つの大きな窓と南(写真右)の2階の二つの窓はほぼ同じ大きさの腰窓です。南2階の窓は下端高さを350ミリと、かなり低めに設定しました。下にある南の庭を眺めることができるような窓とするためです。外側にある布団干しを目的としたバーが転落防止柵にもなると考え、低めの窓としました。玄関扉上の窓は吹き抜け上部にあるので当初ははめ殺し窓としていました。しかしお施主さんのご要望で引き違い窓に変更。リビングから手を伸ばせば窓を開けることができるからというのがその理由です。南側1階三つの窓は掃き出しの引き違い窓。巾は二階の窓と揃えています。

リビングから公園側を見ています。同じく公園前にある戸越公園の家では公園に対して大きく窓を開くことをテーマとしましたが、今回はある程度の大きさに絞り、風景を切り取るピクチャーウィンドウとして考えることにしました。

ライブラリーから公園側を見ています。窓枠はいつもは壁と同じ白色として、存在感を消すことが多いのですが今回は木の生地をあらわす仕上げとしました。お施主さんのご要望や好みを考えると木の質感を表した方が良いと判断したからです。

著者情報

角倉 剛
角倉 剛
私にとってのデザイン(設計)は問題解決です。どのような解き方をするかに設計の力点を置いているため、スタイル(モダン和風とか北欧風とか)にはこだわりません。
お住まいになる方の好みとか、建てられる場所の環境に相応しいものを作りたいと思っています。住宅は住まわれる方にとって、好きな洋服の延長のようなものであってほしいと考えています。 詳しいプロフィールはこちら

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