Chur ruins shelters | Peter Zumthor

ローマ遺跡発掘シェルター | YEAR : 1986年 | LOCATION :Seilerbahnweg 17, Chur, Graubünden, Chur

ローマ遺跡シェルターの見学のためには、あらかじめ、クール駅のツーリストインフォメーションで鍵を借りることが必要だ。見学者は自分で現地に行き、鍵を開けて、見学をする。駅から徒歩15分程度か。Chur ruins shelters1
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木製のルーバーがパネル化されて、外壁として使われている。エントランスは、鋼板で地盤とは縁を切ったトンネルのように作られている。通り側には、突き出すように二つの開口部があり、スイッチを入れると、緑がかったガラス越しに、中の遺跡が見えるようになっている。建物は二つのヴォリュームに分けられ、ブリッジでジョイントされる。
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鍵を開けて中に入る。トップライトがあるが、背があるためなのか、それほど強烈な光は入ってこない。外壁周りを見ると、スチールのフラットバーとブレースで、パネルが構成されていることがわかる。遺跡の上を横切るようにスチールで作られたブリッジがあり、そこから下に降りる階段がある。手すり周りの端部の納めが独特で面白い。
クールで二つズントーの建物を見て、この建築家が、工芸品の用に建築を作ることがよくわかってきた。クールには他にもズントーの建物はあります。1時間で二つを見る結構ハードな行程となってしまいましたが、もっとゆっくり時間をとることをお勧めします。

著者情報

角倉 剛
角倉 剛
私にとってのデザイン(設計)は問題解決です。どのような解き方をするかに設計の力点を置いているため、スタイル(モダン和風とか北欧風とか)にはこだわりません。
お住まいになる方の好みとか、建てられる場所の環境に相応しいものを作りたいと思っています。住宅は住まわれる方にとって、好きな洋服の延長のようなものであってほしいと考えています。 詳しいプロフィールはこちら