0714左官・色

竜泉の家は、仕上げの打ち合わせ。まずは、左官。設計段階では、薩摩中霧島壁をスペックインしており、現場に左官職にきていただき、サンプルを作っていただく。
薩摩中霧島壁
刷毛引き仕上げ。手を使ってのワンストロークなので、ジョイントがでる。
刷毛引き仕上げ
コテ仕上げ
コテ仕上げ
見本を見ながら、打ち合わせ。左官の質感は出したいが、もう少し大人しめとしたいという結論に。「薩摩中霧島壁」は骨材が既に調合されている、既調合の材料のため、調整が難しいと、左官職。同じ既調合の材料であれば、良く使っているスイスウォールの方が調整しやすいとのこと。改めてサンプルを出してもらう。
奥が薩摩中霧島壁で、手前がスイスウォール。スイスウォールは、左から、コテ仕上げ、平滑仕上げ、刷毛引き仕上げ。スイスウォールの方が白い。
左官
スイスウォールのコテ仕上げと平滑仕上げの間ぐらいで仕上げていただくことに。左官仕上げの初日には立ち会う予定。
続いて色の打ち合わせ。今回は、強い色は使わず、グレースケールの色を所々使う方針としている。グレーの色は難しい。これだけ作ってもらったが、一部きまらず、もう三色見本を追加する。
グレーの色見本
ほとんど淡い色のインテリアとするのだが、トンネル状に繋がる部屋の一つを濃く色づけることにしている。その色サンプル。木材保護着色塗装。オスモ、リボス等色々あるのだが、ワトコオイルが一番持ちが良い気がするとの塗装色の意見を聞き、ワトコオイルとする、
 ワトコオイル

著者情報

角倉 剛
角倉 剛
私にとってのデザイン(設計)は問題解決です。どのような解き方をするかに設計の力点を置いているため、スタイル(モダン和風とか北欧風とか)にはこだわりません。
お住まいになる方の好みとか、建てられる場所の環境に相応しいものを作りたいと思っています。住宅は住まわれる方にとって、好きな洋服の延長のようなものであってほしいと考えています。 詳しいプロフィールはこちら