薩摩中霧島壁

竜泉の家の打合せで、薩摩中霧島壁ライトのサンプルをお見せするための準備。
薩摩中霧島壁ライトは、火山灰を素材とした、調湿機能を持つ材料である。
以前は、デイサービスセンターの設計で一度使ってみた。

あまり、左官屋さんの手癖が壁に残るのもいやなので、今回は比較的おとなしく思えた、「あらびきヘッドカット仕上げ」と「コテ仕上げ」のサンプルを取り寄せた。イメージとしては、もっとおとなしい表情がよかったので、製造元高千穂に尋ねてみた。以下製造元高千穂へのヒアリング内容。
表情をおとなしくすることは、骨材を小さくすることで可能である。
薩摩中霧島壁ライトの骨材の大きさは2〜3ミリ程度。
1ミリ程度の骨材を使うことも可能だが、1ミリ程度の薄塗りを左官屋さんがしてしまう可能性があり、
その場合、メーカーが数値として出している調湿機能などが期待できない。
その為、メーカーとしては骨材を小さくしたサンプルをオフィシャルには出せないが、現場で調整することは可能とのこと。

著者情報

角倉 剛
角倉 剛
私にとってのデザイン(設計)は問題解決です。どのような解き方をするかに設計の力点を置いているため、スタイル(モダン和風とか北欧風とか)にはこだわりません。
お住まいになる方の好みとか、建てられる場所の環境に相応しいものを作りたいと思っています。住宅は住まわれる方にとって、好きな洋服の延長のようなものであってほしいと考えています。 詳しいプロフィールはこちら