竜泉の家 見積調整最終段階

休みから戻ってきました。オランダとベルギーにいってきました。建物を沢山みてきたので、時間があれば、まとめたいと思っています。
竜泉の家の家は、実施設計見積調整の最終段階。概算時と比べると1割強のコストアップで、結構な額となった。
休みの前に、資料をまとめ、クライアントと打ち合わせ。ひとつひとつ何故上がったかを、細かく説明する。見積誤差によるアップはそれほどなく、いずれもご要望とこちらの詳細設計時の提案による仕様アップなので、コストダウンを計るのは比較的容易だ。左官壁への変更、LOW-Eガラスへの変更、床暖房の追加、家具の追加、等々。
協議をしたが、ほとんどの物が捨てがたいということで、小幅の減額(といっても、100万ぐらいだけど)のレベルの仕様変更にとどめることとし、工務店に再度見積をまとめてもらっている。大きな変更はないので、確認申請に出す図書もほぼ揃い、直に提出の予定だ。
ところで、今回の見積で少しおどろいたのは、「日鐵ファインフロア」が高いこと。この材料は、足場板に使っていた物を、化粧材として転用しているものだ。
今回はフェンスの壁として使うことを考えていたのだが、18㎡のフェンスを作るのに、100万近い見積が出てきた。単価に直すと、5万/㎡以上。小面積でもあり、自立させるための鉄骨や、基礎等を含むため割高になったか。
ちなみに別物件のリバーサイド青梅の外壁でも検討しているのだが、こちらは、2.5万/㎡程度。既存の構造材に貼り付けるだけで、尚かつ数量が多少多いので、割安ではあるが、それにしてもただの足場板と思っていた物がこんなに高いとは思わなかった。
竜泉の家では、木塀に変更することにして、ほぼ半額程度におさめることにした。

著者情報

角倉 剛
角倉 剛
私にとってのデザイン(設計)は問題解決です。どのような解き方をするかに設計の力点を置いているため、スタイル(モダン和風とか北欧風とか)にはこだわりません。
お住まいになる方の好みとか、建てられる場所の環境に相応しいものを作りたいと思っています。住宅は住まわれる方にとって、好きな洋服の延長のようなものであってほしいと考えています。 詳しいプロフィールはこちら