螺旋階段のコスト2

板橋区前野町の3階建て狭小住宅では1階から3階への螺旋階段があります。


この階段は2階から3階に上がるところで直階段とならざるを得ない平面形でした。直階段部では段板両側に側桁を取り付け踏板を支持することにしました。そこと意匠を揃えるために、螺旋階段は心棒と回転する側桁で支える構造としました。

この構造形式としたところ側桁が19ミリという分厚い大きさになりました。
側板が通常の階段よりスパンが大きくなったからだと思われます。
鉄骨階段は重さに比例して高くなります。
鉄骨螺旋階段139万 運搬・作図費29万 塗装費10万 合計175万
一層あたり87.5万とそこそこの値段となりました。

今までは心棒からの片持ち階段とすることが多く、その場合は「螺旋階段のコスト」でまとめましたが、一層分65万です。
それから考えると少し割高の階段となりました。

著者情報

角倉 剛
角倉 剛
私にとってのデザイン(設計)は問題解決です。どのような解き方をするかに設計の力点を置いているため、スタイル(モダン和風とか北欧風とか)にはこだわりません。
お住まいになる方の好みとか、建てられる場所の環境に相応しいものを作りたいと思っています。住宅は住まわれる方にとって、好きな洋服の延長のようなものであってほしいと考えています。 詳しいプロフィールはこちら