隣地境界沿いの塀や擁壁3

共用の塀の建主負担での作り直し
境界線沿いのコンクリートブロックの対処例をもう一つ、こちらは1.8mを超えるコンクリートブロック塀で、必要な控え壁がなく押せばグラグラする危険な状態でした。こちらも隣地境界上に立つ共用のブロック塀でした。

こちらのケースでは、施主負担で新しく塀を作り直すというところまでの隣人との合意はできていたようです。しかしどんな塀を作るかの合意ができていませんでした。

現状と同じような塀での作り直しを求められる
実施設計の見積図作成時に、施主と協議してスペックインしたのは1.2mのアルミフェンスでした。決まった仕様で隣人と施主が協議したところ、既存コンクリートブロック塀と同じ高さと、重厚さを持つ塀の設置を求められました。狭小地なので控え壁をつくることが難しいのでコンクリートブロックでの再構築は考えにくく、RC造での作り直しとなります。塀が20m近くあり大変高額になることが予想されましたので、費用がかからないフェンス類での対応を再度提案しましたが、受け付けてくれず要求通りのものができないのであれば作り直しは認めないという話になってしまいました。

仕様についても早めの合意が望ましい
RC造で見積もりを取ると350万(税抜き)とやはり高額なものとなったので、代用品となりそうなアートウォールという乾式施工のフェンスで対応することにしました。少しは安くなりましたが、それでも300万(税抜き)という費用はかかりました。
建主 にとっては気の毒な結果となりましたが、隣人側から見れば何も意地悪をしているわけではなく、自分の住環境を自分が好まないものにしたくないというのは当然の考えだと思います。倒壊の危険があるということを説明しても、自分が望まないものになるのであればそのままで構わないというお考えでした。隣がどんなことを考えているかはわからないので、共有の塀の処理について早めの合意が必要だと思います。