狭い敷地の住宅(狭小住宅) 敷地の巾と、外壁から隣地境界線までの距離について
敷地の大きさに引き続き、それぞれを間口の大きさで、小さいものからまとめてみた。
僕の設計した住宅は、間口が狭い敷地のものが多い。
建物名 敷地の巾 外壁から隣地境界線までの距離
入船の家 3.34m 100~150ミリ
品川の家 3.75m 240ミリ程度
竜泉の家 4.13m 240ミリ程度
荒川の家 4.41m 320~350ミリ
西新宿YKビル 4.52m 140~180ミリ
神楽坂の家 4.55m 280~450ミリ
東・佐藤邸 4.57m 350~500ミリ
山田邸 4.92m 400ミリ程度
香川邸 6.00m 550ミリ程度
向ヶ丘の家 6.00m 1100ミリ程度
戸越公園の家 6.30m 180ミリ以上
高円寺の長屋 6.91m 550~650ミリ
小金井の家 9.09m 640ミリ以上
柿の木坂の家 9.34m 500~630ミリ
外壁から隣地境界線までの距離についてだけど、
・基本的には、民法でうたわれている、500ミリ以上を守りたいとは思う。
→香川邸、向が丘の家、高円寺の長屋、小金井の家、柿の木坂の家
・土地の売買条件で、500ミリ未満でも良いとの、重要事項説明がある時もあった。間口が狭い敷地が一斉に開発されたうようなケース。
→品川の家、荒川の家
・建て込んだ地域では近隣の建物が、500ミリ未満で作られているエリアもある。こちらもその様な作り方をするときは、一言事前に、お隣と相談した方が良い。
→東・佐藤邸、山田邸
・耐火建築物の場合は、法理論的には敷地境界ぎりぎりまで作ることができる。
→入船の家、竜泉の家、西新宿YKビル、神楽坂の家
しかし、メンテナンスのことを考えると、できればお隣の外壁や、塀との間に、人が入れる程度の隙間は空けておきたいところ。そのスペースとして最低でも35センチ程度は欲しいと考えている。
※隣地境界線から25センチ以上離れていないと、窓があっても法的に換気等に有効でないと、判断されることもある。そのように考えると、耐火建築物で、隣地からの25センチの離れというのも、ひとつの基準になると思う。現在設計中の竜泉の家では、そんなことも考えながら隣地からの離隔距離をきめた。(2011.9.05追記)
著者情報
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私にとってのデザイン(設計)は問題解決です。どのような解き方をするかに設計の力点を置いているため、スタイル(モダン和風とか北欧風とか)にはこだわりません。
お住まいになる方の好みとか、建てられる場所の環境に相応しいものを作りたいと思っています。住宅は住まわれる方にとって、好きな洋服の延長のようなものであってほしいと考えています。 詳しいプロフィールはこちら