木造2階建てのコスト

一番コストパフォーマンスが良いと言われるのが、木造2階建てです。こちらも合わせて問い合わせがありましたので、最近の事例を調べました。備忘録を兼ねて、ここ最近の概略の坪単価を記載しておきます。

公園前の家 2017年竣工 79.0万/坪
吹き抜けありのスキップフロアの構成、ロフト付き屋上テラスつき、仕上げも左官材などを使っていてそこそこのスペックであることを考えると割安かと思っています。

成田の二世帯住宅 2014年竣工 78.5万/坪
二世帯住宅、仕上げ材もそこそこのハイグレード、また空調設備はダクティングをしていることを考えるとこれもハイスペック。公園前の家よりハイスペックですが、面積が大きいので坪単価はある程度均されていると思います。

稲毛の家 2007年竣工 72.6万/坪
公園前の家と同じぐらいのスペックはありますが、坪単価が低いのは、10年の年月の開きも関係あるのかもしれません。
ちなみにこの3件は全て同じ工務店。千葉の個人レベルでやっている工務店さんでいずれもコストを抑えて施工してもらっています。木造二階はやろうと思えばもっと安くできるとは思いますが、いずれもローコストのご要望ではなく、造るのであればそれなりのものをということで、それなりのスペックとなってるためある程度かかっています。
狭小タイプの木造2階建てを2件ほど

高円寺の長屋 2010年竣工 92.0万/坪
二世帯が上下に重なる賃貸の重層長屋です。半地下があることや、地盤改良が必要であったこと、また面積が小さいことが坪単価を押し上げています。

向ケ丘の家 2010年竣工 82.2万/坪
今までで設計した中で一番小さな、20坪程度の住宅は、坪単価にすればそれなりのものとなりました。

著者情報

角倉 剛
角倉 剛
私にとってのデザイン(設計)は問題解決です。どのような解き方をするかに設計の力点を置いているため、スタイル(モダン和風とか北欧風とか)にはこだわりません。
お住まいになる方の好みとか、建てられる場所の環境に相応しいものを作りたいと思っています。住宅は住まわれる方にとって、好きな洋服の延長のようなものであってほしいと考えています。 詳しいプロフィールはこちら