大学の中間講評会
昨年から東京電機大学の非常勤講師をしています。以前8年間教えていましたが、久しぶりに昨年から関わることになりました。二年生の設計課題の後期の指導を担当しています。学年全体が7つのグループに分けられ、そのうちの1グループ17人が私の担当です。
昨日は課題の中間講評会でした。講評会は2つのグループがセットとなって行われます。自分が受け持っている学生は、まだやろうとしていることがわかっているから、コメントもしやすいのですが、半分のグループは初見の案を短い時間で理解して瞬時に問題点を指摘しなければならないという、なかなかしんどい仕事です。
また半分ぐらいすぎると、大体指摘することも出尽くして、同じようなコメントになりがちになったりするので、学生に飽きられないような新しい指摘のあり方はないかなどと考えたりして、3時間程度の講評会が終わった後は、かなりぐったりです。
二年生のこの時期は、学生のレベルにばらつきが多い時期です。多くの人は、まだいろんなことがわかっていない状態なので、なかなかまともな図面が描けない状態ですが、器用な人はかなり習熟した案を作ってきます。
また何人かの学生さんが大きく伸びる時期でもあります。中間講評の二週間前には何もできなかった学生が、しっかりとした魅力を持った案を作ってきたのは嬉しかったですね。かなりハッパをかけたので、何くそと思ってやってくれたのだと思います。
自分が学生の頃を思い出して見ると、とっても設計が好きな学生だとは思うけど決してとても設計が最初からうまい学生ではなかったと思います。ただ好きで上手くなりたいと思い続けることで、今まで設計を続けて来ることができたと思っています。だから私は設計が好きだと思っている学生のサポートができればという思いで学生に接するようにしています。
中間講評の後はひと段落ついた気持ちとなり、大体他の先生方と飲みに行く流れとなるのですが、昨日は疲れすぎてたせいか、お酒のまわりも良かったようで、後半戦の記憶がマダラ状態です。。。
著者情報
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私にとってのデザイン(設計)は問題解決です。どのような解き方をするかに設計の力点を置いているため、スタイル(モダン和風とか北欧風とか)にはこだわりません。
お住まいになる方の好みとか、建てられる場所の環境に相応しいものを作りたいと思っています。住宅は住まわれる方にとって、好きな洋服の延長のようなものであってほしいと考えています。 詳しいプロフィールはこちら