フォレストキング

代々木の住宅は、お施主さんの内装材へのこだわりが反映された住宅です。フローリングは、マルサ工業のフォレストキングをお施主さん自らが、ネットで捜されて、採用となりました。マルサ工業さんは、九州の会社なのですが、わざわざ東京まで説明にきていただけました。fk_1
選定の大きな理由は、室内空気の洗浄効果。マルサ工業さんによると「室内の空気がきれいになる。半永久的に放散されるフィトンチッドの中の香り成分(テルペン)により空気が浄化される。室内汚染の代表的な化学物質であるホルムアルデヒド等はテルペンにより科学分解される。透明感のある空気環境になり深呼吸のできる部屋が実現できる。」とのことです。また消臭効果もかなりあるようです。お施主さん自らサンプルを取り寄せ、その効果を実感されました。
フローリングは、塗装して使うことが多いのですが、フォレストキングは無塗装で使うことが多いようです。塗装すると樅の木の成分が出にくく、効果が薄れるようです。無塗装は、汚れが気になるのですが、マルサ工業さんによると、汚れの拭き取りに関しては、無塗装の方がメンテが楽とのこと。これについては、今でもちょっと気になっていますけど。。
ただ、ちょっと値段が高い。工務店の見積では、13、500円/㎡。良く使うIOCのフローリングが5,000円/㎡〜程度の値段で入ることを考えると、かなり割高。お施主さんの理解がないと、中々使えないフローリングですね。

著者情報

角倉 剛
角倉 剛
私にとってのデザイン(設計)は問題解決です。どのような解き方をするかに設計の力点を置いているため、スタイル(モダン和風とか北欧風とか)にはこだわりません。
お住まいになる方の好みとか、建てられる場所の環境に相応しいものを作りたいと思っています。住宅は住まわれる方にとって、好きな洋服の延長のようなものであってほしいと考えています。 詳しいプロフィールはこちら